未来の物が丸い理由
未来の建物や未来の車は、丸いイメージがありますよね。
何で丸い形が多いのか、考えたことがあります?
リフォーム屋であり建築士の私の考えを書きます。
・環境問題により、丸くなっていく論
未来では、環境問題が更に深刻になってきます。
中でも一番深刻なのは、地球の資源が減ってきてしまうこと。
「限りある資源を大切に」と、強く言われる時代が来ます。
少ない資源で物を作ると、どんな形が最もよいか?
一番効率の良い形は実は、球体なのです。
一番効率が良い形
どういう事か、分かりやすく説明します。
長さ12センチの、ループ状になっている1つの紐を想像して下さい。
この紐で自由に図形を作り、紐で囲まれた内部の面積が一番大きい形はどんな形になるでしょうか?
分かりやすいように、四角形を作ってみます。
1センチ×5センチの四角
2センチ×4センチの四角
3センチ×3センチの四角
全て外周は12センチですが、面積は5㎠、8㎠、9㎠と、全然違います。
ちなみに、円周12センチの面積は、約11.55㎠となります。
長方形よりも正方形、正方形よりも円。
円が最も大きな面積となるのです。
これが家(住宅)だったら?
例えば、外壁の長さは同じでも、長方形の家と、正方形の家では、正方形の方が室内の面積が広く確保できるのです。
ですので、家を建てるなら正方形がコストが安く(使う資源が少なく)、広い家が建てられます。
さらに、建築技術が発展し、丸い形が造りやすくなっていきます。
コスト削減、資源削減、今までにないデザイン、空気などの抵抗、強度、技術の発展。
それらにより、未来ではどんどん角が取れたデザインが増えていきます。
現実は…
色々書きましたが、全くの空想で、現実的には技術の発展や、新しいデザインへの挑戦が全てでしょう。
資源はまだまだ減らず、資源が足りなくなったら作るだけなので、それが理由で物が丸くなることはないかと思います。
また、外周と面積の話も、結局は外装材の量を抑えたところで、面積が増えれば床材は増えますので、一概に資源の削減とは言えません。
それよりも、建築技術が発展して、これまで作ることが不可能だった物が作れるようになっていく。そう考えるのが自然です。
学生時代に、同じ外周でも面積が違うという点に気が付き、当時考えた架空の未来論を書かせていただきました。
楽しんでいただけたら幸いです。
ありがとうございました〜